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J-GLOBAL ID：202102263495439954   整理番号：21A0027487

β-パイロクロア酸化物CsW₂O₆の電気および熱輸送特性

Electrical and Thermal Transport Properties of the β-Pyrochlore Oxide CsW₂O₆

著者 (4件)： OKAMOTO Yoshihiko (Nagoya Univ., Nagoya, JPN) ,  NIKI Kenta (Nagoya Univ., Nagoya, JPN) ,  MITOKA Rikuto (Nagoya Univ., Nagoya, JPN) ,  TAKENAKA Koshi (Nagoya Univ., Nagoya, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 89  号： 12  ページ： 124710.1-124710.5  発行年： 2020年12月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 5dパイロクロア酸化物CsW₂O₆の単結晶および焼結試料の電気抵抗率,熱電能および熱伝導率を報告した。単結晶の電気抵抗率は295Kで3mΩcmであり,215K(第I相)以上で温度の低下とともに徐々に増加する。単結晶と焼結試料の熱電電力は,第I相において約-60μVK^-1の一定値を示す。これらの結果は,第I相におけるW5d電子による電子伝導は,Fermi準位ではバンドギャップが開放されないが,非コヒーレントでホッピング領域にあることを反映している。両試料の第I相の熱伝導率はかなり低く,これはCs⁺イオンのラトルリングによるものであろう。215K以下の第II相では,両試料の電気抵抗率と熱電能の絶対値は,Fermi準位で開放されたバンドギャップを有する半導体状態への遷移に対応して,温度低下と共に強く増加し,一方,第II相における熱伝導率は第I相のそれよりも小さい。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： パイロクロア型結晶 ,  *セシウム化合物 ,  *タングステン化合物 ,  *酸化物 ,  *電気的性質 ,  *輸送現象 ,  単結晶 ,  焼結体 ,  電気抵抗率 ,  熱起電力 ,  熱伝導率 ,  電子 ,  電気伝導 ,  Fermi準位 ,  バンドギャップ ,  ホッピング伝導 ,  金属イオン ,  半導体 ,  *熱輸送 ,  熱電能 ,  d電子 ,  電子伝導 ,  セシウムイオン ,  物
準シソーラス用語： 電気的特性

分類 (1件)： 半導体結晶の電気伝導  (BM03043X)

引用文献 (42件)：

• J. Yamaura, K. Ohgushi, H. Ohsumi, T. Hasegawa, I. Yamauchi, K. Sugimoto, S. Takeshita, A. Tokuda, M. Takata, M. Udagawa, M. Takigawa, H. Harima, T. Arima, and Z. Hiroi, Phys. Rev. Lett. 108, 247205 (2012).
• K. Tomiyasu, K. Matsuhira, K. Iwasa, M. Watahiki, S. Takagi, M. Wakeshima, Y. Hinatsu, M. Yokoyama, K. Ohoyama, and K. Yamada, J. Phys. Soc. Jpn. 81, 034709 (2012).
• H. Sagayama, D. Uematsu, T. Arima, K. Sugimoto, J. J. Ishikawa, E. O’Farrell, and S. Nakatsuji, Phys. Rev. B 87, 100403 (2013).
• Z. Hiroi, M. Hanawa, Y. Muraoka, and H. Harima, J. Phys. Soc. Jpn. 72, 21 (2003).
• Z. Hiroi, J. Yamaura, T. C. Kobayashi, Y. Matsubayashi, and D. Hirai, J. Phys. Soc. Jpn. 87, 024702 (2018).

タイトルに関連する用語 (3件)： パイロクロア ,  酸化物 ,  輸送特性