抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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最先端のVLSIでは経年劣化に起因する故障の発生が懸念されており,高信頼システムに使用される場合,回路の劣化による故障が発生する時期を予測し,故障発生前に対処可能にすることが求められる.本研究では,代表的な劣化現象である回路遅延の増加をオンチップ遅延測定によって捕らえ,将来の回路遅延の劣化度合いを予測する手法を提案する.提案手法では,劣化シミュレーションや長期信頼性試験,代表チップを用いた予備実験で得られる回路遅延値から初期の予測モデルを作成し,個々のチップに対して実際の測定値に基づくオフセット補正及び勾配降下法を用いた動的なモデル更新により,製造ばらつきや運用状況の差異を反映した劣化予測を行う.実チップの劣化加速試験のデータを用いた評価実験から,提案手法は,製造ばらつきや運用状況の差異による劣化傾向の変化に対応した遅延劣化の予測モデルを構築できることを示す.(著者抄録)