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J-GLOBAL ID：202102265302313174   整理番号：21A0062281

ルミネッセンス法を用いた手取川起源土砂の移動評価

EVALUATION OF SEDIMENT MOVEMENT IN THE TEDORI RIVER USING THE LUMINESCENCE METHOD

著者 (4件)： 佐藤李咲 (石川県立大学大学院生物資源環境学部環境科学科) ,  鴈澤好博 (石川県立大学生物資源環境学部環境科学科) ,  柳井清治 (石川県立大学生物資源環境学部環境科学科) ,  百瀬年彦 (石川県立大学生物資源環境学部環境科学科)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 76  号： 2  ページ： I_1405-I_1410(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 千里浜における海岸侵食の検討に資するため,ルミネッセンス法により手取川から手取川河口南北の海岸の漂砂(アルカリ長石)の発光強度(IRSL強度)を明らかにした.手取川堆積物のIRSL強度は,上流40km付近域で最大を示し,河口北側海岸の漂砂は,0km~50km(千里浜)~70kmにかけて順次低下した.これは,土砂の積算太陽光露光時間を反映している.標準砂を用いた太陽光照射時間に対するIRSL強度の減衰実験から,海岸漂砂のIRSL強度を太陽光露光時間に変換した.その結果,漂砂の太陽光露光時間は手取川河口からの距離に対して指数関数的に長くなるため,手取川河口付近における土砂移動は速く,河口から離れるにつれて遅くなることが示唆された.以上のことから,手取川北側海岸の漂砂は南から北へ移動していると結論した.(著者抄録)

シソーラス用語： ルミネセンス ,  *移動 ,  河成堆積物 ,  *漂砂 ,  *速度 ,  土砂移動
準シソーラス用語： 手取川

著者キーワード (6件)： drifting sand ,  sea shore ,  coastal erosion ,  IRSL ,  alkalifeldspar ,  Sun bleaching

分類 (2件)： 海岸工学  (RC13000X) ,  沿岸海洋物理学  (DC06060N)

引用文献 (20件)：

• 1) 絈野義男 : 加賀平野, 特集「北陸の丘陵と平野」, アーバンクボタ, No. 31,pp. 48-55, 1992.
• 2) 由比政年 : 石川海岸における沿岸砂州の形成・移動・消失に関する長期変動解析, 土木学会論文集B2(海岸工学),vol. 69, No. 1, pp. I_641-I_645, 2013.
• 3) 石川県:第1回千里浜海岸保全対策検討委員会(オンライン), https://www.pref.ishikawa.lg.jp/kasen/chirihamai/documents/presentation.pdf, 参照2020-4-15.
• 4) 由比政年, 楳田真也, 早川和宏, 川島弘靖, 浦貴暁, 石田啓 : 千里浜海岸における海浜変動の基本特性に関する研究, 土木学会論文集B2 (海岸工学), vol. 66, No. 1, pp. 561-565, 2010.
• 5) 田中茂信, 佐藤慎司, 川岸眞一, 石川俊之, 山本吉道, 浅野剛 : 石川海岸における漂砂機構, 海岸工学論文集,vol. 44,pp. 661-665, 1997.

タイトルに関連する用語 (5件)： ルミネッセンス ,  手取川 ,  起源 ,  土砂 ,  評価