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J-GLOBAL ID：202102270126524345   整理番号：21A0359332

ナノ構造における異常ネルンスト効果の物理と応用の新展開

Physics and applications of the anomalous Nernst effect in nanostructures.

著者 (1件)： 水口将輝 (名古屋大 大学院工学研究科)
資料名： 応用物理  (JSAP International)
巻： 90  号： 2  ページ： 78-84  発行年： 2021年02月10日 
JST資料番号： F0252A  ISSN： 0369-8009  CODEN： OYBSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 異常ネルンスト効果は,自発磁化をもつ強磁性体などに温度勾配が印加されたときに,磁化方向と温度勾配の双方の外積方向に電圧が誘導される現象であり,古くからよく知られる熱磁気効果の1つである.近年,さまざまな材料についてこの効果の物理的特性が解明され,効果の大きな材料の発見も相次いで報告されている.また,異常ネルンスト効果を効率的な熱電変換に応用する研究も試みられており,「スピンカロリトロニクス」の分野で注目を集めている研究対象である.筆者らは,異常ネルンスト効果を活用した実用的な熱電発電への応用を視野に入れ,材料探索やナノ構造の導入による制御などを試みてきた.本稿では,主にナノ構造における異常ネルンスト効果の物理と応用の新展開について,筆者らの最近の成果を織り交ぜつつ,解説する.(著者抄録)

シソーラス用語： ナノ構造 ,  *Nernst効果 ,  電子技術 ,  *強磁性体 ,  *磁気熱効果 ,  熱起電力 ,  スピン波
準シソーラス用語： Seebeck効果 ,  スピンカロリトロニクス ,  *異常Nernst効果 ,  熱磁気効果

分類 (2件)： 熱電デバイス  (NC03090J) ,  磁性一般  (BM06010M)

引用文献 (32件)：

• 1) G.E. Bauer, E. Saitoh, and B.J. van Wees: Nat. Mater. 11, 391 (2012).
• 2) M. Hatami, G.E.W. Bauer, Q. Zhang, and P.J. Kelly: Phys. Rev. Lett. 99, 066603 (2007).
• 3) K. Uchida, S. Takahashi, K. Harii, J. Ieda, W. Koshibae, K. Ando, S. Maekawa, and E. Saitoh: Nature 455, 778 (2008).
• 4) J. Flipse, F.L. Bakker, A. Slachter, F.K. Dejene, and B.J. van Wees: Nat. Nanotechnol. 7, 166 (2012).
• 5) A. Slachter, F.L. Bakker, J.-P. Adam, and B.J. van Wees: Nat. Phys. 6, 879 (2010).

タイトルに関連する用語 (5件)： ナノ構造 ,  異常ネルンスト効果 ,  物理 ,  応用 ,  展開