抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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セアカゴケグモの営巣場所選択を明らかにするため,調査対象地で舗装された路肩と未舗装の路肩,街灯の有無によってガードレールとガードパイプにおける個体数の変化を検証した。セアカゴケグモは,側溝や植木鉢のような他の人工構造物と同様にガードレールとガードパイプで見つかり,また,調査対象地の建築物の周辺でも見つかった。セアカゴケグモは,街灯がある舗装道路上のガードレールとガードパイプの下にクモの巣を張り,街灯のない道路や未舗装の道路ではほとんど観察されなかった。餌である爬虫類の多さは,舗装・未舗装のガードパイプ周りで有意差はなかった。実験室の検査では,雌の成体はプラスチック容器でクモの巣をつくることができたが,クモの糸を支持する十分な強度が欠如することから,床が細砂で覆われた容器ではクモの巣をつくることができなかった。セアカゴケグモは,照明され舗装された人工環境での生息を好み,クモの糸を支持する十分な支持を提供しない環境である土,砂,植生で覆われた未舗装の環境を避けた。(翻訳著者抄録)