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J-GLOBAL ID：202102271721476770   整理番号：21A1457513

文化の祝祭にみるエスニック資源と地域活性化 -スペイン・バスク州ドゥランゴにおけるブックフェアの事例-

Ethnic Resource and Regional Revitalization in Cultural Festival A Case of Durangoko Azoka in Durango, The Basque Country, Spain

著者 (1件)： 石井久生 (共立女子大学国際学部)
資料名： 地理空間  (Geographical Space)
巻： 13  号： 3  ページ： 197-214(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： F2189A  ISSN： 1882-9872  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿は,スペイン・バスク州のドゥランゴにおいて毎年12月に開催されるブックフェアを研究対象とし,そこで扱われるエスニック資源や関与するエスニック資本の特徴,それらと地域に刻まれた記憶との関係を記述することで,祝祭がバスク語話者集団と彼らの住む地域を活性化させる過程を明らかにすることを目的とする。1965年に始まったドゥランゴのブックフェアは,現在ではバスク地方最大の文化の祝祭といわれる。来場者はバスク地方在住のバスク語話者にほぼ限定され,彼らは巡礼のように頻繁に来場する。これを主催するゲレディアガ協会は,ブックフェアと来場者を結ぶ社会起業家としての役割を担う。この協会名には,かつてドゥランゴ一帯の政治的自治が執り行われた場所の象徴的地名が冠されている。バスク語話者集団が共有するドゥランゴに刻まれた場所の記憶が,彼らにとってのネイションとしてのバスク地方の地域活性化と連動しているといえる。(著者抄録)

シソーラス用語： *文化 ,  *地域活性化 ,  スペイン ,  事例研究 ,  経営者 ,  サービス ,  コミュニティ ,  ネットワーク
準シソーラス用語： *エスニック資源 ,  *祝祭

著者キーワード (12件)： バスク地方 ,  ドゥランゴ ,  ブックフェア ,  エスニック資源 ,  エスニック資本 ,  日常のナショ ナリズム ,  The Basque Country ,  Durango ,  book fair ,  ethnic resource ,  ethnic capital ,  everyday nationalism

分類 (1件)： 開発,再開発,都市整備  (RD02030V)

引用文献 (25件)：

• 石井久生(2015): アイダホ州ボイジーにおけるハイアルディ2015にみるバスク祝祭空間のトランスナショナリティ. 国際学研究, 33, 17-33.
• 徐 載勝(2012): 行政主導型新しい祭の政治的な利用-韓国ソウル市の「Hi! Seoul Festival」を事例に-. 地理科学, 67(4), 173-190.
• 申 英根(2008): 地域活性化政策による地域祭りの利用とその変容-大韓民国江原道春川市の「春川マイム祭り」を事例として-.地理学評論, 81(6), 491-505.
• Anderson, B. (1983): Imagined Communities: Reflections on the Origin and Spread of Nationalism. Verso. アンダーソン, B. 著, 白石 隆・白石さや訳(1987): 『想像の共同体-ナショナリズムの起源と流行-』リブロポート.
• Agirreazkuenaga, J. ed. (1995): Nosotros los vascos: Gran atlas histórico de Euskal Herria. Lur.

タイトルに関連する用語 (5件)： 文化 ,  資源 ,  地域活性化 ,  スペイン ,  ブック