抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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中学校理科第1学年「身の回りの物質」では,エタノールやロウを用いて状態変化の実験を行い,粒子概念で考察する授業が行われている.これらの実験では,状態変化に伴って体積の変化に意識づけがなされるが,質量の変化を調べることに対する意識づけは弱い.本研究では,身近な物質であるラードを用い,事象提示で,溶けたラードに固体のラードを入れて,密度の違いに注目させたあと,状態変化に伴う体積と質量の変化を実験させた.この結果をもとに,状態変化に伴って質量が変化せずに密度が変化したことを踏まえ,粒子概念で現象を表現させた.粒子概念で現象を説明する際に密度に注目させることで,微視的な概念形成に,生徒が自ら規則を見いだすことができた.実験に用いたラードは,加熱や冷却による状態変化が容易で,何度でも繰り返すことができる点がメリットである.(著者抄録)