抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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目的;小細胞肺癌(SCLC)標本におけるソマトスタチン受容体2(SSTR2)の発現を測定し,SCLC患者の生物学的特徴(年齢,性別,喫煙,TNMステージ,予後)を統計学的に分析した。SSTR2の発現と患者の生物学的特徴が相関性があるかどうかを判定し、SSTR2を診断、治療の標的として、SCLCの治療経路を広げることができるかどうかを評価する。方法:免疫組織化学を用いてSCLC組織標本、NCI-H446小細胞肺癌細胞株SSTR2の発現を測定し、それぞれ非腫瘍肺組織及び上皮細胞を対照とした。SCLC患者の一般資料を収集し、SSTR2発現と患者の生物学的特徴との関係を評価した。結果:小細胞肺癌株NCI-H446におけるSSTR2は強い陽性発現(+++)を呈し、主に細胞膜に発現した。上皮対照細胞では,SSTR2は発現しなかった。SCLC組織におけるSSTR2の陽性発現率は69.6%(32/46)で,強い陽性発現率は34.8%(16/46),中等度の陽性発現率は23.9%(11/46),弱い陽性発現率は10.9%(5/46)であった。非腫瘍肺組織の陽性発現率は10%(1/10)で,弱い陽性発現であった。SSTR2発現陽性者と陰性者の平均生存期間はそれぞれ33.9カ月と28.4カ月(中間生存期:21カ月vs24カ月)で、統計学的有意差がなかった(P=0.883)。SSTR2発現はSCLC患者の性別、年齢、喫煙、TNM分期及び生存期と明らかな相関性がなかった(P>0.05)。結論:SSTR2はSCLCで発現率が高く、それはソマトスタチン及びそのアナログ標的治療SCLCの安定標的として用いることができる。SCLCのSSTR2発現は患者の年齢、性別、喫煙歴、TNM分期及び生存期と明らかな相関性がなく、SCLC患者の予後指標を判断することができない。Data from Wanfang. Translated by JST.【JST・京大機械翻訳】