抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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腫瘍関連マクロファージ(TAM)は,ほとんどの皮膚癌で検出された。TAMは,骨髄由来サプレッサー細胞(MDSCs),調節性T細胞(Tregs)および腫瘍関連好中球のような他の免疫抑制細胞とともに,腫瘍発生を促進する様々なケモカインおよび血管新生因子を産生する。単球から発生するTAMsは,機能的,完全に活性化したマクロファージに発達し,TAMsは,腫瘍微小環境を維持するため,各種の免疫抑制機能を得る。TAMは腫瘍細胞からのPD1/PD-L1シグナル伝達により免疫抑制M2表現型を維持するためPD1を発現し,抗PD1抗体(Abs)によるPD1/PD-L1シグナル伝達の遮断は,TAMsを免疫反応性M1表現型に活性化し,再分極し,TAMsは抗PD1Abに対する潜在的標的を示す。TAMsの主な集団はCD163+M2マクロファージからなり,CD163+TAMは,TAM活性化の結果として可溶性(s)CD163およびいくつかの炎症誘発性ケモカイン(CXCL5,CXCL10,CCL19など)を放出し,免疫抑制性腫瘍微小環境を他の免疫抑制細胞と共に誘導する。腫瘍細胞と腫瘍浸潤T細胞(エフェクターT細胞及びTregsの両方)間のPD1/PD-L1シグナル伝達の直接遮断は抗PD1Absによる抗免疫応答の誘導に必須であるので,抗PD1Abは腫瘍微小環境に到達し,腫瘍含有宿主において抗免疫応答を誘導する必要がある。まとめると,TAM関連因子は抗PD1Abベースの免疫療法のためのバイオマーカーを提供することができた。TAMと免疫抑制細胞の間のクロストークを理解することは,PD1Abベースの免疫療法を最適化するために重要である。Copyright 2021 The Author(s) All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】