抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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気候変動の悪影響がより厳しくなりつつあり,回復力を強化する機会は限られている。こうした場合に,適応に限界があり,気候変動の結果としてコミュニティが損失と損害に直面していることが分かっている。気候変動に最も脆弱であるコミュニティ,とりわけその声と全体像が十分に反映されていない周縁化した一部コミュニティの全体像は,損失と損害を評価し,影響を受けたものの緩和,支援,補償を容易にするプロセスに反映されなければならない。残念なことに,コミュニティダイナミックスは,しばしば,評価プロセスへの参加ないしその利益から女性および周縁化コミュニティメンバーを遠ざけ,その損失の過小報告をもたらす。マップとカレンダーの共同開発のような参加プロセスは,経験している気候影響に関する情報を収集,理解,分析し,活動するため,コミュニティと周縁化した一部コミュニティのための有効なツールとなり得る。これらのプロセスは,経済的損失と損害の正確な評価の基礎を形成することができる。また,研究イニシアティブは,問題を理解し,行動を取る手段から彼らが取り残されることなく,直面する課題についての新しい質問を妨げてコミュニティメンバーを忘れるリスクを避けなければならない。本研究を通して,多くの参加型ツールが,気候誘発の損失と損害に適用され,試行され,レビューされ,改善された。これは,気候誘発の損失と損害のコミュニティが主導する評価の特定の目的に使用できる方法論の特定をもたらした。アジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN)の支援のもと,ActionAid International,アジア防災・災害救援ネットワーク(ADRRN)とClimate Action Network South Asia(CANSA)により,Handbook for Community-Led Assessment of Climate-Induced Loss and Damageとして,この方法論を出版した。この7段階のガイドでの参加型ツールは,被った損失と損害を評価し,気候変動がもたらす動向と将来の変化を理解するため,コミュニティにより利用できる。それらは,将来予想される損失に対する脆弱性を低減するための戦略的計画作成を開始するための参加型解析に用い,当局への支援を求めることができる。(翻訳著者抄録)