抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDEs)は生物蓄積性,持続性,毒性である。それらは,揮発性損失と拡散源(例えば,商業製品処分または下水スラッジの使用)によって,環境に排出の高いリスクを持つ。PBDEs同族体を,都市および自然位置における濃度を調査するために,都市廃水処理施設(WWTP)スラッジ,河川および湖水,堆積物および魚類サンプルにおいて分析した。WWTPスラッジ中の8つのPBDE同族体(Σ8PBDE28,47,99,100,153,154,183,209)の和は,78ng・g-1DWから714ng・g-1DWまで変化した。BDE 209はΣ8PBDEの93%~98%を構成した。水では,測定したPBDE同族体の全てが検出限界以下であった。同様に,堆積物中のBDE 209の濃度は全試料で検出限界以下であった。堆積物中の7つのPBDE同族体濃度の合計は0.01から0.13ng・g-1DWまで変化した。魚(European perch)組織中の8種のPBDE同族体濃度の合計は0.13~0.82ng・g-1WWであった。WWTPスラッジで記録されたように,BDE 209は,Σ8PBDEの24%~93%を構成する主要な同族体であった。BDE 209を除く7つのPBDE同族体濃度の合計,ならびにWWTPスラッジで測定したBDE 209の濃度は,スラッジ中の乾燥物質の含有量と共に弱い負の相関(それぞれ,ピアソンのr=-0.56,p=0.1509およびr=-0.48,p=0.2256)を示した。堆積物中で測定した7つのPBDE同族体濃度の合計は,堆積物中の乾物の含有量と強い負の相関(ピアソンのr=-0.82,p=0.0006)を示し,総炭素含有量と強い正の相関(ピアソンのr=0.68,p=0.0109)を示した。得られた結果は,大きな相対表面積を持つ微細粒WWTPスラッジ粒子が最も効率的にBDE 209を吸着したことを示した。この知見はPBDE同族体の比較的低い環境濃度,特にBDE 209によって支持され,これはLatviaにおける農業利用における下水スラッジの使用の欠如によって説明できる。さらに,現在,堆積物中のPBDE同族体濃度の観察された違いは,堆積物の物理化学的特性の違いに起因すると考えられる。Copyright 2021 The Author(s) All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】