抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ジアシルグリセロールキナーゼ(DGK)はジアシルグリセロール(DG)をリン酸化しホスファチジン酸(PA)を生成する。哺乳類DGKは10のアイソザイムから成り,免疫応答,神経ネットワーク,双極性障害,強迫性障害,脆弱X症候群,癌,および2型糖尿病を含む広範囲の生理学的および病理学的事象を支配する。DGとPAは,sn-1とsn-2位に異なるアシル鎖を持つ多様な分子種を含む。DGK活性は1-ステアロイル-2-アラキドノイル-DGを排他的に産生するホスファチジルイノシトールターンオーバーに必須であるので,全てのDGKアイソザイムはターンオーバーに由来するDG種を利用すると考えられている。しかし,DGKεを除くDGKアイソザイムは,ホスファチジルイノシトールターンオーバーから誘導されない多様なDG種をリン酸化することが明らかになった。さらに,PA種に対して異なる選択性を持つ種々のPA結合蛋白質(PABP)が最近見出された。これらの結果は,DGKPAPABP軸が,DGDG結合蛋白質軸のDGK依存性減衰に加えて,大規模で複雑なシグナル伝達ネットワークを潜在的に構築でき,生理学的および病理学的に重要な役割を果たすことを示唆する。例えば,DGKにより産生された1-ステアロイル-2-ドコサヘキサエノイル-PAはPraja-1と相互作用し,E3ユビキチンリガーゼはセロトニン輸送体に作用するE3ユビキチンリガーゼであり,それは脳における強迫性及び主要な抑鬱障害の標的である。本論文は,DGKアイソザイムにより生産されたPA種に関する最近の研究の進歩,PABPsとPA種へのPABPの選択的結合,およびホスファチジルイノシトールターンオーバー非依存性DG供給経路をレビューした。Copyright 2021 The Author(s) All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】