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J-GLOBAL ID:202102285868502815   整理番号:21A1335671

矮性ネピアグラス(Pennisetum purpureum Schumach)の1番草乾草における飼料特性

著者 (3件):
資料名:
巻: 64  号:ページ: 21-25  発行年: 2021年03月31日 
JST資料番号: L2633A  ISSN: 2185-081X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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西南暖地における倭性ネピアグラス(DL)の乾草利用の可能性を明らかにするため,乾物収量,1番草乾草の飼料成分含量および黒毛和種繁殖成牛の採食性を,ローズグラス品種カタンボラ(Rg)乾草と比較調査した.乾物収量では,DLがRgと比べて,1番草で16%,2番草で67%各々高かったが,生育期間が長かったため個体群成長速度(CGR)ではDLがRgに比べて低くなった.水分含量が20%未満となる乾草調製には,Rgでは4日間要した.DLは調製期間が盛夏であったが7日間要した.乾草の飼料成分含量は,DLがRgに比べて,粗タンパク質含量およびin vitro乾物消化率が有意に高く,中性ディタージェントファイバー(NDF)含量およびヘミセルロース含量が有意に低く,長期保存可能な乾草でも良質な粗飼料が調製できた.黒毛和種繁殖成牛4頭による乾物摂取量でみた採食性の評価には,DLとRgには大差なかった.したがって,西南暖地でDLは,青刈り,サイレージ調製,放牧に加えて,乾草調製でも良質な粗飼料を確保できる新たな利用法を提案した.(著者抄録)
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分類 (1件):
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飼料一般 
引用文献 (25件):
  • 土肥宏志.1996.草食家畜の嗜好性と化学因子(総説). 日本畜産学会報,53: 289-294.
  • 永西 修・池田健児・四十万谷吉郎・仮屋善弘.1993. シバムギモドキの飼料特性.日本草地学会誌,39: 267-280.
  • 深川 聡・廣川順太・大串正明・石井康之.2010.矮性ネピアグラス(Pennisetum purpureum Schumach)サイレージの発酵品質および飼料特性.日本草地学会誌,56: 26-33.
  • 深川 聡・堀 誠・岩永圭紀・崎田昭三・石井康之. 2003.暖地型イネ科牧草1番草乾草における嗜好性と飼料成分との関係.西日本畜産学会報,46: 39-45.
  • Fukagawa S, Ishii Y, Hattori I. 2016. Fermentation quality of round-bale silage as affected by additives and ensiling seasons in dwarf napiergrass(Pennisetum purpureum Schumach).Agronomy, 4, 48. Doi:10.3390/agronomy6040048
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