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J-GLOBAL ID:202102286808911977   整理番号:21A0723476

外国人材受入れを通じた地域活性化と共生-徳島大学における公開講座実施からの展望-

Realizing Community Invigoration and an Inclusive Society through International Human Resources: Findings from an Open Studies Course at Tokushima University
著者 (3件):
資料名:
巻: 30  ページ: 39-58  発行年: 2020年11月30日 
JST資料番号: L5518A  ISSN: 2435-1822  資料種別: 逐次刊行物 (A)
発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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我が国では,グローバル化及び少子高齢化・人口減少が進む中,外国人労働者の積極的な活用が喫緊の課題となっている。但し外国人材の獲得は,国内の地域間だけでなく国際的な競争にもさらされているため,彼らの我が国及び徳島への定着を促し,産業の維持・発展並びに地域活性化と共生を実現していくには,各地域社会において具体的な方策が求められる。こうした問題意識のもと,JICA四国と徳島大学は2019年に連携して公開講座を実施した。本稿は,その講座内容を整理し,実施成果より今後の展望を考察するものである。本稿での考察を産学官民の観点から整理すると,1)産業界においては,外国人と日本人の双方にとって生産性の高い労働環境を整備し,国内外でのビジネス展開強化の意識を持つこと,2)学術界においては,地域社会及び経済の発展に資する研究成果の社会実装と,グローバルな視野を有し,地域に貢献できる人材の育成・輩出を促進すること,3)行政においては,外国人一人ひとりの生活及び労働面等の異なるニーズに寄り添い,柔軟に対応する姿勢を持つとともに,地域全体で外国人の受入れと共生に向けた意識を育むための環境を醸成していくこと,4)市民社会においては,外国人を地域に住む仲間として受入れ,彼らと協働しながら誰にとっても住みやすいまちづくりを促進していくこと,が今後の展望として析出された。今後,それぞれの業界が上記課題を具現化し,かつ効果的に連携できる方途を模索しながら,戦略的な地域活性化及び外国人材との共生に向けた前進が期待される。(著者抄録)

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