抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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背景:ステント内再狭窄は経皮的冠動脈インターベンション(PCI)患者の長期予後に影響する主な有害事象の一つである。Toll様受容体(TLR)が介在する炎症性反応と血管内皮損傷はPCI後のステント内再狭窄機序において重要な役割を果たしており、そのため、この機序のスクリーニングはPCI後の患者管理にとって重要な意義がある。【目的】血液循環における微小RNA-140-3p(miR-140-3p)およびTLR4発現と冠動脈疾患(CHD)患者におけるステント内再狭窄(再狭窄)の関係を調査する。方法:上海楊浦区市東病院における2016年7月ー2017年12月に入院したPCIを受けた285例の冠状動脈性硬化症患者を症例群とし、ステント内再狭窄の有無による冠動脈疾患患者を再狭窄亜群(n=44)と再狭窄亜群(n=241)に分けた。上海楊浦区市東病院で健康診断を行った300例の老年(4575歳)健常ボランティアを対照群とした。症例群と対照群のmiR-140-3p、TLR4相対発現量、再狭窄亜群と無再狭窄亜群患者の人口学的特徴、合併症、生活習慣、実験室検査指標、画像データ及びPCI状況を比較した。PCI後のステント内再狭窄に対するmiR-140-3p,TLR4の相対的発現量,および冠動脈疾患(CHD)の患者の間で,多変量ロジスティック回帰分析およびROC曲線を用いた。【結果】症例群のmiR-140-3p発現量は対照群に比して低く,TLR4発現は対照群に比して有意に高かった(P<0.05)。再狭窄亜群患者の糖尿病発生率、空腹時血糖、高感度C反応性蛋白(hs-CRP)、カルシトニン(PCT)、TLR4相対発現量、冠動脈狭窄率は再狭窄のない亜群より高かった。miR-140-3pの相対的発現量と左室駆出率(LVEF)は再狭窄のないサブグループより低く,ステントの内径は再狭窄のないサブグループより低かった(P<0.05)。多変量ロジスティック回帰分析では,糖尿病,PCT,およびTLR4の相対的発現量は,PCI後のステント内再狭窄の危険因子であり,miR-140-3pの相対的発現量は,冠動脈疾患患者に比して高かった。LVEFとステント内径は冠動脈疾患患者のPCI後のステント内再狭窄の保護因子であった(P<0.05)。ROC曲線分析では、miR-140-3p、TLR4相対発現量は冠状動脈性硬化症患者のPCI後のステント内再狭窄の曲線下面積(AUC)がそれぞれ0.866、0.798であり、PCTの0.862と比較した。差は有意ではなかったが(P>0.05),LVEFの0.531より高かった(P<0.05)。結論:血液循環中のmiR-140-3pとTLR4発現は冠状動脈性硬化症患者のPCI後のステント内再狭窄の影響因子であり、しかも両者は冠状動脈性硬化症患者のPCI後のステント内再狭窄の予測価値が高い。冠動脈疾患患者のPCI後のステント内再狭窄を予測するバイオマーカーとして用いることができる。Data from Wanfang. Translated by JST.【JST・京大機械翻訳】