抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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目的:老年慢性心不全(CHF)合併II型心腎症候群(II型CRS)に対するNT-proBNP連合赤血球分布幅(RDW)の臨床価値を検討する。方法:麗水市第二人民病院で治療した老年CHF患者168例を選び、入院後1年間追跡し、フォローアップ結果に従ってII型CRSを発症するかどうかはII型CRS群(n=48)と非II型CRS群(n=120)に分けた。両群の一般臨床データと実験室検査指標を収集し、Pearson相関を用いてNT-proBNP、RDWと関連指標の関係を分析した。ロジスティック回帰分析を用いて、NT-proBNPとRDWと老年CHF患者のII型CRSの関係を分析し、受信者動作特徴(ROC)曲線分析を用いて、II型CRSの予測価値を評価した。【結果】非II型CRS群と比較すると,II型CRS群の年齢,収縮期血圧(SBP),NYHAIII-IV比率,左室拡張末期径(LVEDD),血清クレアチニン(Cr),血中尿素窒素(BUN),尿酸(UA),C反応性蛋白質(CRP)は高かった。しかし,左室駆出率(LVEF)とヘモグロビン(Hb)は低かった(P<0.05)。II型CRS群のRDWとNT-proBNPレベルは非II型CRS群より高かった(t=4.840,11.515,P<0.01)。Pearson相関分析は,RDWとNT-proBNPが,それぞれ,NYHA分類,LVEDD,Cr,BUN,UA,CRPと正の相関を示した(r=0.241,0.204,0.223,0.190,0.294,0.289;LVEFとHbは,それぞれ,0.494,0.323,0.282,0.190,0.311,0.210,P<0.05)で,LVEF,Hbと負の相関があった(r=-0.257,-0.493,-0.521,-0.123,P<0.05)。両者の間にも正の相関があった(r=0.282,P<0.05)。多変量ロジスティック回帰式は,RDWとNT-proBNPが,CHF患者におけるII型CRSの独立危険因子であることを示した(OR=1.994,3.187,P<0.05)。ROC曲線から,RDWとNT-proBNPの曲線下面積(AUC)は,それぞれ,0.72と0.75であり,感度は,それぞれ,74.39%と81.92%であり,特異性は,それぞれ,76.10%と73.12%であった。最適診断値は,それぞれ15.13%と4875.54ng/Lであった。併用予測のAUCは0.80であり,各単項予測値(Z=3.121,2.862,P<0.05)より有意に高かった。結論:RDW、NT-proBNPは老年CHF患者のII型CRSの独立危険因子であり、両者の連合検出はII型CRSに対する予測能力を高めることができる。Data from Wanfang. Translated by JST.【JST・京大機械翻訳】