抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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オートファジーは真核細胞に広範に存在する生理現象であり、細胞ホメオスタシスの維持及び抗感染免疫過程において重要な役割を果たしている。しかし、ヒツジ肺炎マイコプラズマ(MO)とオートファジーとの関係はまだ不明である。MOが宿主の気道上皮細胞に感染した後、細胞のオートファジーが発生するかどうかを調べるために、本実験はマウスの肺臓上皮細胞TC-1を研究対象とし、RT-PCRによりMO(MOI10)がTC-1細胞に感染した後、異なる時間のオートファジー関連遺伝子の転写レベルを測定した。結果:感染前に比べ、自食関連遺伝子LC3I、LC3II、P62及びAtg7の転写水が平均的に上昇し(p<0.05)、感染6hで転写レベルが最も高い(それぞれ1.8倍、1.5倍、1.6倍と2.3倍上昇した)。ウェスタンブロット法を用いて,TC-1細胞へのMO感染後の異なる時間におけるオートファジー関連蛋白質の発現を検出した。結果は,感染前と比較して,LC3II,P62,およびAtg7の蛋白質発現が,有意に上昇し(p<0.05),そして,感染12時間後に,それぞれ,2.4倍,5.8倍および3.1倍増加したことを示した。以上の結果は、転写レベルとタンパク質水から、MOがTC-1細胞のオートファジーを引き起こすことを表明した。アデノウイルスmRFP-GFP-LC3をTC-1細胞にトランスフェクションし、24h後にMOに感染し、6h、12h、24h後にそれぞれ蛍光顕微鏡により細胞内緑色と赤色斑点の変化を観察し、MO誘導細胞のオートファジー流をモニタリングした。結果は,非感染群と比較して,MO感染TC-1細胞には,より多くの黄色(赤色と緑色斑点が重なり,オートファゴソーム)と赤色斑点(p<0.05)があり,感染時間が長くなると赤色斑点が増加することを示した。MOはTC-1細胞の完全オートファジーを誘導する。siRNAによるTC-1細胞におけるP62とAtg7遺伝子の発現をサイレンシングし、Westernblotを用いて、この2つの遺伝子サイレンシング後の細胞におけるLC3IIタンパク質の発現を測定した。結果、MOがそれぞれP62とAtg7で沈黙したTC-1細胞を12時間感染させた時、LC3IIタンパク発現量はいずれも顕著に低下し(p<0.01)、P62、Atg7遺伝子サイレンシング後、MO誘導のオートファジーを抑制することが明らかになった。MOはそれぞれP62とAtg7遺伝子サイレンシング後のTC-1細胞に感染し、変色ユニット(CCU)試験を用いてMOの増殖を測定した。結果、MOはP62あるいはAtg7遺伝子サイレンシング後のTC-1細胞における増殖能力が著しく増強され(p<0.05)、オートファジーはMOのTC-1細胞における増殖に対して一定の抑制作用を示した。本実験は、MOの感染機序を更に明らかにするため、新たな研究構想を提供し、この病気の治療に参考を提供した。Data from Wanfang. Translated by JST.【JST・京大機械翻訳】