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J-GLOBAL ID：202102289924192835   整理番号：21A2683002

液-液相分離は動物乾燥耐性を促進する【JST・京大機械翻訳】

Liquid-liquid phase separation promotes animal desiccation tolerance

著者 (3件)： Belott Clinton (Department of Biology, University of Louisville, Louisville, KY 40292) ,  Janis Brett (Department of Biology, University of Louisville, Louisville, KY 40292) ,  Menze Michael A. (Department of Biology, University of Louisville, Louisville, KY 40292)
資料名： Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America  (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)
巻： 117  号： 44  ページ： 27676-27684  発行年： 2020年 
JST資料番号： D0387A  ISSN： 0027-8424  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ポリペプチドが濃厚相に合体し,水溶液中で液滴(すなわち凝縮物)を形成するとき,蛋白質液-液相分離(LLPS)が起こる。in vivoで,機能的蛋白質ベースの凝縮物はしばしば膜のないオルガネラ(MLO)と呼ばれ,それは遺伝子発現の調節に対するストレス応答から細胞過程に役割を持つ。種子成熟蛋白質ドメイン(SMP;PF04927)を含む後期胚発生豊富(LEA)蛋白質は,オルソドックス種子の貯蔵耐性と関連している。無水生物寿命が改善する機構は不明である。興味深いことに,塩水エビArtemia franciscanaは,その無水胚においてそのような蛋白質(AfrLEA6)を発現することが知られている唯一の動物である。昆虫細胞におけるAfrLEA6(AWM11684)の異所性発現は,それらの乾燥耐性を改善し,蛋白質の一部をMLOに隔離し,一方,水性AfrLEA6は細胞質の粘度を上昇させた。AfrLEA6のLLPSはSMPドメインにより駆動されるが,形成されたMLOのサイズは蛋白質結合に関与すると予測されるドメインによって調節される。in vitroで形成したAfrLEA6凝縮物は,それらの表面電荷に基づく標的蛋白質を選択的に組み込んだが,AfrLEA6トランスフェクト昆虫細胞で形成された細胞質MLOは,ストレス顆粒のように挙動した。AfrLEA6は,乾燥時の細胞完全性を促進し,乾燥感受性蛋白質に対する保護区画として作用する凝縮物を形成することにより,水分損失の中程度のレベルで細胞質粘度を上げることにより,2つの異なる分子機構に関与することにより乾燥耐性を促進することを示唆した。アンヒドロバクシスを支配する分子機構の同定と理解は,生物学的試料の保存における著しい進歩をもたらすであろう。Copyright 2021 The Author(s). Published by PNAS. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】

シソーラス用語： 液滴 ,  粘度 ,  *相分離 ,  ポリペプチド ,  タンパク質 ,  胚発生 ,  水分 ,  タンパク質結合 ,  オルガネラ ,  表面電荷 ,  遺伝子発現 ,  in vitro実験
準シソーラス用語： ストレス応答 ,  ドメイン構造 ,  分子機構 , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (5件)： クリプトバイオーシス ,  後期胚形成豊富 ,  無膜オルガネラ ,  水ストレス ,  液液相分離

分類 (1件)： 細胞生理一般  (EF02010S)

タイトルに関連する用語 (4件)： 液-液相分離 ,  動物 ,  乾燥耐性 ,  促進