抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本研究は,里山型樹木葬墓地の実態と地域への経済的効果を把握することを目的とする。利用者の評価,訪問状況,支出に関するアンケート票を,200名の知勝院の会員,120名の真光寺の会員に郵送した。その結果,次の状況が明らかになった。1)購入動機と現在の評価の間には大きな差がない。特に,里山の管理と季節の自然の変化は高く評価されている。2)当初は気にしていなかったにもかかわらず,高齢化のため遠い墓地を訪問することが難しくなっている。3)長距離のため墓地への訪問数は限定的であるが,宿泊と広域観光は地域における人的交流の拡大に貢献している。4)知勝院は1億4千万円,真光寺は3千3百万円の経済効果を持つと推計され,これは地域経済に一定の効果を与えている。地域の自然環境を保全し,交流人口を拡大するため,里山型樹木葬墓地を整備する地方自治体を促進するさらなる実証的研究が必要である。(翻訳著者抄録)