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J-GLOBAL ID：202102291097159640   整理番号：21A0964143

他者の行動の予測を促進する行動特性の研究 -強化学習を用いた行動モデリング-

Research on behavioral traits that facilitate the prediction of others’ behavior-Computational modeling based on reinforcement learning-

著者 (2件)： 大谷佳名 (名古屋大 大学院情報学研究科) ,  片平健太郎 (名古屋大 大学院情報学研究科)
資料名： ヒューマンインタフェース学会研究報告集(CD-ROM)  (Correspondences on Human Interface (CD-ROM))
巻： 22  ページ： ROMBUNNO.Vol.22No.3,75-80  発行年： 2020年 
JST資料番号： L3606B  ISSN： 2185-9329  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 互いの行動を予測することは,社会的相互作用の基本的なプロセスである。固執性,過去の選択を繰り返す傾向は,他者の行動の予測を促進する上で重要な役割を果たす可能性がある。本研究では,社会的文脈における選択固執性のあり得る機能を考察した。具体的には,選択固執性が互いの選択の予測を改善し,社会的相互作用を促進することを論じた。ここでは,1)固執性の高い人の選択は,比較的固執性の低い人よりも予測可能であり,2)固執性の高い参加者は,同様に固執性の高い他者の選択を容易に予測できる,という仮説を立てた。実験課題では,参加者は固執性のレベルが異なる他者の選択を予測し,参加者の固執性を計算モデリングによって定量化した。実験結果によって我々の仮説は支持され,したがって選択固執性は他者の行動を予測する上で重要な要素であると思われる。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *相互作用 ,  予測 ,  モデリング ,  *強化学習 ,  *意思決定 ,  選択 ,  学習モデル
準シソーラス用語： *社会的相互作用 ,  *行動予測 ,  行動特性 ,  *行動モデル ,  *行動選択 ,  計算論モデル ,  被験者実験

分類 (2件)： 人間機械系  (IB03000G) ,  人工知能  (JE08000Z)

引用文献 (16件)：

• Brennan, S. E., Clark, H. H.: Conceptual pacts and lexical choice in conversation; Journal of Experimental Psychology. Learning, Memory, and Cognition, Vol.22, No.6, pp.1482-1493 (1996).
• Vesper, C., van der Wel, R. P. R. D., Knoblich, G., Sebanz, N.: Making oneself predictable: reduced temporal variability facilitates joint action coordination; Experimental Brain Research, Vol.211, No.6, pp.517-530 (2011).
• Wolf, M., Van Doorn, G. S., Weissing, F. J.: On the coevolution of social responsiveness and behavioural consistency; Proceedings of the Royal Society: Biological Sciences, Vol.278, No.1704, pp.440-448 (2011).
• Miller, K. J., Shenhav, A., Ludvig, E. A.: Habits without values; Psychological review, Vol.126, No.2, pp.292-311(2019).
• Wood, W., Rünger, D.: Psychology of Habit; Annual Review of Psychology, Vol.67, No.1, pp.289-314 (2016).

タイトルに関連する用語 (8件)： 他者 ,  行動 ,  予測 ,  促進 ,  行動特性 ,  研究 ,  強化学習 ,  行動モデリング