文献

J-GLOBAL ID：202102292105644035   整理番号：21A2749689

ラットにおける脊髄虚血後の軽度低体温後の神経保護【JST・京大機械翻訳】

Neuroprotection following mild hypothermia after spinal cord ischemia in rats

著者 (4件)： Saito Takeshi (Division of Thoracic and Cardiovascular Surgery, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences, Niigata, Japan) ,  Saito Shino (Division of Anesthesiology, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences, Niigata, Japan) ,  Yamamoto Hiroshi (Department of Cardiovascular Surgery, Akita University School of Medicine, Akita, Japan) ,  Tsuchida Masanori (Division of Thoracic and Cardiovascular Surgery, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences, Niigata, Japan)
資料名： Journal of Vascular Surgery  (Journal of Vascular Surgery)
巻： 57  号： 1  ページ： 173-181  発行年： 2013年 
JST資料番号： W3194A  ISSN： 0741-5214  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 体温の1°C低下がラットの脊髄虚血により誘導される灰色と白質損傷を減少させるという仮説を検討した。加えて,体温または正常体温の1°C低下を伴う脊髄虚血後の反応性アストログリオーシスと灰色または白質損傷の間の関係を評価した。ラットは,無作為に低体温(体温の1°C低下,体温36.3°C),正常体温(37.3°C),および見せかけ手術群(n=6/群)に分けた。低体温は虚血の15分前に誘発され,虚血中に維持された。動物はその後正常体温に再加温した。脊髄虚血は胸大動脈のバルーンカテーテルにより誘発され,近位平均動脈圧は14分間40mmHgで維持された。後肢運動機能を,再灌流の2,7,14,21および28日後に評価した。再灌流の28日後に,灰白質損傷を,空胞化の程度によって正常な運動ニューロンの数と白質損傷の計数によって評価した。グリア線維酸性蛋白質(GFAP)陽性領域画分(GFAP%)を白色および灰白質構造で測定し,反応性アストログリオーシスを測定した。正常体温と比較して,低体温は,すべての評価で後肢機能を有意に改善し(P<0.01),正常灰白質運動ニューロン数の増加(それぞれ39±20対9±13;P<0.001)は,白質空胞化のパーセンテージ面積(それぞれ,9.0%±2.7%対1.6%±1.3%;P=0.001)を減少させ,灰白質(P=0.003)と白質(P=0.009)におけるGFAP%を減少させた。ラットの脊髄虚血により誘導された灰色および白質において,予防的軽度低体温(体温の1°C低下)は後肢運動機能を維持し,神経細胞死,白質空胞化およびアストログリオーシスを減少させた。このように,軽度低体温は,胸腹部大動脈手術の周術期管理に有用である。Copyright 2021 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】

シソーラス用語： 運動神経 ,  液胞 ,  *体温 ,  *ラット ,  *虚血 ,  *低温症 ,  白質 ,  胸大動脈 ,  腹大動脈 ,  再潅流 ,  バルーンカテーテル ,  周術期管理
準シソーラス用語： 後肢 ,  *脊髄虚血 ,  運動機能 , 【Automatic Indexing@JST】

分類 (2件)： 中枢神経系  (EJ12030F) ,  神経の基礎医学  (GN01020W)

タイトルに関連する用語 (5件)： ラット ,  脊髄虚血 ,  軽度 ,  低体温 ,  神経