特許
J-GLOBAL ID:202103012984084888
漢方薬組成物から8種の成分を分離する方法
発明者:
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出願人/特許権者:
代理人 (3件):
SK特許業務法人
, 奥野 彰彦
, 伊藤 寛之
公報種別:特許公報
出願番号(国際出願番号):特願2020-523706
特許番号:特許第6976429号
出願日: 2018年10月25日
請求項(抜粋):
【請求項1】レンギョウ200〜300重量部、マオウ60〜100重量部、ダイオウ40〜60重量部、ギョセイソウ200〜300重量部、キンギンカ200〜300重量部、バンランコン200〜300重量部、コウカッコウ60〜100重量部、メンマカンジュウ200〜300重量部、コウケイテン60〜100重量部、ハッカノウ5〜9重量部、クキョウニン60〜100重量部、カンゾウ60〜100重量部、セッコウ200〜300重量部から製造された漢方薬組成物から8種の成分を分離する方法であって、
(1)前記漢方薬組成物の総エキスをマクロポーラス樹脂で吸着し、水、10%エタノール、30%エタノール、50%エタノールで溶出し、各部分の溶出液をそれぞれ採取し、濃縮させて各部分のエキスを得るステップと、
(2)ステップ(1)で得た50%エタノールで溶出した部分のエキスに、ODS逆相シリカゲルを加えて攪拌し、サンプルを自然乾燥させた後、サンプルをローディングし、逆相オープンカラムを用いて分離し、体積比が20:80、40:60、60:40、80:20のメタノール-水、100%メタノールで溶出し、順に分画A〜分画Eを得るステップと、
(3)ステップ(2)で得た分画Aのサンプルに、ODS逆相シリカゲルを加えて攪拌し、ODS化サンプルを自然乾燥させた後、ODS化サンプルをローディングカラムに加え、中圧分取液体クロマトグラフィーにより分離し、中圧分取液体勾配分離を行い、メタノールと水の体積比を25:75〜60:40とし、流速を25mL/minとして、等体積500mLで分画を三角フラスコに取得し、減圧濃縮させ、薄層クロマトグラフィーにより各三角フラスコ中の分画を検証し、同じ成分の分画を合わせて再度減圧濃縮させ、溶出順に分画A-1〜分画A-7を得るステップと、
(4)ステップ(3)で得た分画A-2のサンプルにシリカゲルを加えて攪拌し、シリカゲルカラムに入れて、体積比が8:1のジクロロメタン-メタノールで均一濃度分離し、等体積50mLで分画を取得し、溶出体積を800mLとし、薄層クロマトグラフィーにより各分画を検証し同じ成分の分画を合わせ、溶出順に分画A-2-1〜分画A-2-4を得るステップと、
(5)ステップ(4)で得た分画A-2-2のサンプルをメタノールで溶解し、高速液体クロマトグラフィーを採用し、移動相に体積比が50:50のメタノール-水を用い、流速を12mL/minとし、検出波長を210nmとして、一次分離を行い、保持時間が6〜8minのピーク、9〜10minのピーク、12〜13minのピークに対してそれぞれ採取し、溶媒を減圧回収して、以下のとおりにそれぞれ分離を行い、
6〜8minのピークに対して、高速液体クロマトグラフィーによりさらに精製し、移動相に体積比が25:75のアセトニトリル-水を用い、流速を12mL/minとし、検出波長を210nmとし、クロマトグラフィーカラムに液体クロマトグラフィーカラムを使用し、この条件において保持時間が8〜9minのピークに対して採取し、溶媒を減圧回収して、化合物2のアロエ-エモジン-8-O-β-D-グルコピラノシドを取得し、
9〜10minのピークに対して、高速液体クロマトグラフィーによりさらに精製し、移動相に体積比が45:55のメタノール-水を用い、流速を12mL/minとし、検出波長を210nmとし、クロマトグラフィーカラムに液体クロマトグラフィーカラムを使用し、この条件において保持時間が21〜23minのピークに対して採取し、溶媒を減圧回収して、化合物3のクェルシトリンを取得し、
12〜13minのピークに対して、高速液体クロマトグラフィーによりさらに精製し、移動相に体積比が25:75のアセトニトリル-水を用い、流速を12mL/minとし、検出波長を210nmとし、クロマトグラフィーカラムに液体クロマトグラフィーカラムを使用し、この条件において保持時間が9〜10minのピークに対して採取し、溶媒を減圧回収して、化合物4のマタイレシノール-4′-O-β-D-グルコシドを得るステップと、
(6)ステップ(4)で得た分画A-2-3のサンプルをメタノールで溶解し、高速液体クロマトグラフィーを採用し、移動相に体積比が30:70のメタノール-水を用い、流速を12mL/minとし、検出波長を210nmとして、一次分離を行い、保持時間が10〜11minのピーク、17〜19minのピーク、21〜24minのピークに対してそれぞれ採取し、溶媒を減圧回収し、17〜19minは化合物6のエピボゲロシドであり、21〜24minは化合物7のボゲロシドであり、10〜11minのピークに対して、高速液体クロマトグラフィーによりさらに精製し、移動相に体積比が15:85のアセトニトリル-水を用い、流速を12mL/minとし、検出波長を210nmとし、クロマトグラフィーカラムに液体クロマトグラフィーカラムを使用し、この条件において保持時間が14〜16minのピークに対して採取し、溶媒を減圧回収して、化合物5のリクイリチンアピオシドを得るステップと、
(7)ステップ(3)で得た分画A-3のサンプルをメタノールで溶解し、高速液体クロマトグラフィーを採用し、移動相に体積比が60:40のメタノール-水を用い、流速を12mL/minとし、検出波長を210nmとして、一次分離を行い、保持時間が14〜15minのピーク、19〜21minのピークに対してそれぞれ採取し、溶媒を減圧回収し、体積比が2:1のジクロロメタン-メタノール溶液において19〜21minのピークに対する採取液から白色の沈殿物が析出して、化合物8であるカフェー酸エチルを取得し、14〜15minのピークに対して高速液体クロマトグラフィーによりさらに精製し、移動相に体積比が30:70のアセトニトリル-水を用い、流速を12mL/minとし、検出波長を210nmとし、クロマトグラフィーカラムに液体クロマトグラフィーカラムを使用し、この条件において保持時間が18〜20minのピークに対して採取し、溶媒を減圧回収して、化合物1の10-O-(p-ヒドロキシシンナモイル)-アドキソシド酸(10-O-(p-hydroxycinnamoyl)-adoxosidic acid)を得るステップとを含むことを特徴とする8種の成分の分離方法。
IPC (8件):
G01N 30/88 ( 200 6.01)
, B01J 20/287 ( 200 6.01)
, G01N 30/34 ( 200 6.01)
, G01N 30/90 ( 200 6.01)
, G01N 30/80 ( 200 6.01)
, B01J 20/283 ( 200 6.01)
, G01N 30/00 ( 200 6.01)
, G01N 30/74 ( 200 6.01)
FI (8件):
G01N 30/88 N
, B01J 20/287
, G01N 30/34 E
, G01N 30/90
, G01N 30/80 C
, B01J 20/283
, G01N 30/00 E
, G01N 30/74 E
引用特許:
審査官引用 (2件)
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特開昭58-173464
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麻薬中毒の治療作用を有する薬物及びその調製方法
公報種別:公開公報
出願番号:特願2011-286168
出願人:シャンシヤバオヤオイエジトゥアングフェンヨウシャンゴンシ, ジョングオレンミンジェファンジュンジュンシイシェケシェユアンジチュイシェヤンジウスオ
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