特許
J-GLOBAL ID:202103019087625226

飛行時間型質量分析装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 特許業務法人京都国際特許事務所
公報種別:再公表公報
出願番号(国際出願番号):JP2018017077
公開番号(公開出願番号):WO2019-207737
出願日: 2018年04月26日
公開日(公表日): 2019年10月31日
要約:
検出器電圧の自動調整時に、オートチューニング制御部(42)の制御の下で反射電圧発生部(33)は、イオンが時間収束しないような通常測定時とは異なる電圧をリフレクタ(14)に印加して標準試料に対する測定を実行する。射出部(11)から同時に射出された同一m/zの複数のイオンは時間方向に分散して検出器(15)に到達する。そのため、プロファイルスペクトルにはイオン単体に対応する複数の小さいピークが観測されるから、ピーク値データ取得部(23)は各ピークの波高値を求め、波高値リスト作成部(24)は波高値のリストを作成する。検出器電圧決定部(25)は波高値リストにおいて波高値の中央値が基準範囲内になるように検出器電圧を調べる。そうして決定された検出器電圧はイオンの生成量の影響を受けず、検出器の性能を正確に反映したものとなる。
請求項(抜粋):
試料成分由来のイオンに加速エネルギを付与して飛行空間に射出する射出部と、該射出部により射出されたイオンを飛行させる所定の状態の電場を前記飛行空間内に形成する飛行空間形成電極と、前記飛行空間を飛行してきたイオンを検出する検出器と、を具備する飛行時間型質量分析装置において、 a)前記検出器のゲイン調整用の検出器電圧を調整するに際し、同一質量電荷比を有するイオンが時間収束しない非収束条件となるように、前記射出部に設けられた電極及び/又は前記飛行空間形成電極に印加される電圧を制御する制御部と、 b)前記非収束条件の下で所定の試料を測定し、異なる検出器電圧の下で得られた検出信号に基づくプロファイルスペクトル上でそれぞれ観測されるピークの個数、高さ、又は面積のいずれか一つ又は複数に基づいて適切な検出器電圧を決定する検出器電圧決定部と、 を備えることを特徴とする飛行時間型質量分析装置。
IPC (3件):
H01J 49/02 ,  H01J 49/00 ,  H01J 49/40
FI (3件):
H01J49/02 500 ,  H01J49/00 090 ,  H01J49/40 500

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