研課題
J-GLOBAL ID:202104000128606046  研究課題コード:13411153

溶融塩化物を用いた電解法によるネオジム磁石からのNdおよびDyの高効率選択回収

実施期間:2013 - 2013
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 工学資源学研究科, 講師 )
研究概要:
Fe,B,Nd,Dyを添加した溶融LiCl中での電気分解によりアノードにおいて発生するCl2によるDyの塩化とDy塩化物から電離したDyイオンのカソードでの還元によりDyの電析,回収が試みられた.Dyを添加したLiCl浴中では,電極電位-2.5 VではDyの電着が観察されたが,-3.0 VではDyの電着が観察されなかった.-2.5 Vにおけるカソード電流密度を増加させるために,LiCl浴にDyCl3を添加して分極した結果,溶融塩中に金属Dyを入れた方が,Ni-Dy合金から成る電析層が厚く生成した.さらに,DyF3を添加したLiCl浴中では,金属Dyを溶融塩中に添加することにより,この電析層が約2倍厚くなった.DyF3を添加したLiCl浴中にネオジム磁石の構成元素であるFe,B,NdおよびDyを添加してカソード分極した結果,Dyを多く含むNi-Dy-Nd合金層が生成した.そこで,試料電極を黒鉛棒に変えて,同様にカソード分極した結果,約96 at.%のDyから成る粉末状物質が電極表面に析出した.
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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