研課題
J-GLOBAL ID:202104000266245950  研究課題コード:12102652

in silicoファントムによる脊髄機能イメージングの評価と高度化に関する研究

実施期間:2012 - 2013
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 基礎工学研究科, 教授 )
研究概要:
【目標】神経の発する磁場信号から、神経電流の位置と強度を推定する逆源探索法の数理的研究の一環として、脊磁計の磁場源解析に適用し、脊髄機能イメージングを実現する開発を進めている。脊髄機能イメージングの評価のためには、脊髄とその周囲の導電率分布を模したファントムが必要であるが、脊椎の構造が複雑なため、精密なファントムの実現は物理的に困難である。そこで、本研究では計算機内に脊椎とその周囲の導電率分布を再現し、逆源探索アルゴリズムの評価などに利用できるin silicoな脊髄ファントムの研究開発を目的とした。【達成度】標準骨格モデルの3次元データと拡散MRIから抽出した神経経路の位置情報を基にしてin silicoな脊髄ファントムを開発した。開発したin silico脊髄ファントムを利用して逆源探索による電流源解析アルゴリズムの最適化が可能になることを示した。また、解析時間を短縮するノイズ除去アルゴリズムを新たに提案した。【今後の展開】今回開発したin silicoファントムを用いて、末梢神経刺激によるより複雑な磁場パターンの解析法についても評価、最適化を行い、脊髄機能イメージングのさらなる高度化を推進する。また、脊磁計の医療機器としての事業化に向けた取り組みを引き続き行う。
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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