研課題
J-GLOBAL ID:202104000299354410  研究課題コード:13410559

光産業における可視光エネルギーの高効率利用を目指した光酸発生錯体の開発

実施期間:2013 - 2013
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 理工学部, 助教 )
研究概要:
可視光に高い感度を示す光酸発生剤の開発を目指し、ルテニウム錯体をクロモフォアにもつ光酸発生剤(光酸発生錯体)の配位子置換反応を検討した。置換可能なクロロ基を有する光酸発生錯体にイソチオシアネートを反応させることにより、新規錯体が生成した。置換反応前の錯体と比較して、可視光吸収量の顕著な増加は見られなかったが、極大吸収波長が変化したことにより、超高圧水銀灯から放出できる g-線の波長 (436 nm) におけるモル吸光係数の値が向上することが明らかとなった。可視領域全域において光吸収量を増加させる配位子の探索が今後も必要であるが、本研究成果は、極大吸収波長の変更によってある特定の可視光に対する光酸発生剤の感度を簡便に向上させる新手法として展開可能と期待される。
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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