研課題
J-GLOBAL ID:202104000758537620  研究課題コード:11103904

動的らせん高分子の特性を活かした選択性のスイッチングが可能なキラル分離剤の開発

実施期間:2011 - 2012
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 理工研究域物質化学系, 准教授 )
研究概要:
側鎖にビフェニル基を導入した光学不活性なポリアセチレン誘導体が、溶液中だけでなく固体状態でも光学活性化合物と接触させることにより一方向巻きに片寄ったらせん構造を形成し、誘起されたらせんキラリティーが、光学活性化合物を完全に除去した後も記憶として保持されることを明らかにした。また、本ポリマーを物理的にコーティングしたシリカゲルをステンレスカラムに充填することによって高速液体クロマトグラフィー用キラル分離剤として利用したところ、光学活性化合物を含む溶離液を通液することによってポリマー主鎖に一方向巻きのらせん構造が誘起・記憶され、ラセミ体の光学分割が可能となり、さらに逆のエナンチオマーを通液することによって、溶出順序のみを完全にスイッチングできることを実証することに成功した。
タイトルに関連する用語 (4件):
タイトルに関連する用語
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研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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