研課題
J-GLOBAL ID:202104001161181278  研究課題コード:11101680

吸入剤応用に向けた噴霧急速凍結乾燥微粒子の最適化および吸入特性解析

実施期間:2011 - 2011
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 薬学部, 助教 )
研究概要:
本研究では噴霧急速凍結乾燥 (spray-freeze-drying; SFD)法により調製される多孔性粉末微粒子を吸入剤として実用化することを目的として、(1) 分散補助剤であるL-ロイシンの添加量および(2) 試料溶液の噴霧圧を最適化し、優れた分散性・肺到達性を発揮する画期的な吸入用粉末微粒子の開発に成功した。この粉末微粒子は吸入気流で容易に解砕され、Twin-stage Liquid Impingerによる吸入特性評価においてOEで80 %以上、Stage2到達率で50 %以上の吸入特性指標値を吸入パターンに依らず安定して得ることができた。また輸送時などで生じ得る物理刺激に対しても安定性が高いことが示された。本研究の成果は、従来の製剤よりも吸入器の性能や吸入パターンに依存せず安定した治療効果を保証する革新的な吸入粉末剤の開発に貢献できるものと考えられる。
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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