研課題
J-GLOBAL ID:202104001359583479  研究課題コード:12102022

CD8+制御性T 細胞の新たな研究展開とそれに基づいた創薬ターゲットの探索

実施期間:2012 - 2013
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 医学研究科, 准教授 )
研究概要:
目標:CD8+CD122+制御性T細胞(Treg)の活性を薬剤によって調節し、自然に近い免疫制御を行うことで、免疫原性疾患に対処する道を切り開くことが可能となる。その基礎的段階として、このTregのTCRの多様性を調べ、その認識する抗原を同定することを目指した。 達成度:このTregのTCRβ鎖のCDR3領域の配列には通常のT細胞には無い多様性の偏りが見られた。この発見は大いなる達成であったが、Tregの集団決定そのものに疑惑が生じたため、抗原同定に進むことは見送られた。その代わりとして、in vitroおよびin vivoでのTreg活性を調べる信頼性の高いアッセイ法を確立し、IL-10ではなくFas/FasL系がこのTregの制御能発揮に重要であることを証明した。 今後の展開:新たに確定したTreg細胞集団について、その認識する抗原の同定を目指す。その抗原刺激によってFas/FasL系が起動し、細胞傷害によって制御が実行されるプロセスを明らかにしていく。
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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