研課題
J-GLOBAL ID:202104002807390977
研究課題コード:7700009938
非破壊検査ロボット用移動型ナノクラック検出超音波センサの開発
実施期間:2006 - 2006
実施機関 (1件):
研究代表者:
(
, 工学部知能機械工学科, 教授 )
研究概要:
原子力発電所の炉心シュラウド及び原子炉再循環系配管に破壊が発生し、放射線の漏洩が発生すれば社会への影響は計り知れない。したがって、原子炉安全保安院でも2004 年度にその健全性評価の為、ひび割れ及びその兆候について調査を実施したが、ひび割れの兆候のようにほとんど閉じた隙間を持つき裂の検出は極めて困難という結果であった。その為、現状はひび割れ検出時点では、その部材の寿命は殆ど尽きているため部材交換を実施しているのみならず、ひび割れ未検出でも、予想される部材寿命の30%程度の使用時間で交換している。ひび割れの兆候はナノメートル程度の隙間(ナノクラック)が起因しており、その損傷程度により余寿命は90%から10%まであり得ると考えられている。もしこのナノクラックを検出できれば、安全に部材寿命の70%程度まで使用できるのみならず、破壊のかなり前段階の損傷検出が可能となり、社会に対して原子炉発電所の安全性を飛躍的に高めることにつながると考えられる。他研究機関でもナノクラック検出法が提案されているが、原理的に1 測定点当たり数分の時間がかかるその場測定法であるため、構造物全体の評価は不可能である。特に原子力発電所の高放射線量の管理区域ではできるだけ測定時間が短い必要があり、この点からも実用的な方法ではなかった。そこで測定点を移動しながらナノクラックが検出できる超音波センサの開発を試みている。開発中のセンサは電磁力を利用しており原理的に静止中、移動中の検出性能が変わらない特性を持っており、現在、静止中の測定でナノメートル程度のクラックの検出に成功している。本申請の中で移動中の性能評価試験を行うことでナノクラック検出用非破壊検査ロボット製作の目処を得たいと考えている。
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