研課題
J-GLOBAL ID:202104003042668315  研究課題コード:13412738

エキソソームに内包された腫瘍マーカーを測定することによる、がんの早期スクリーニング技術の開発

実施期間:2013 - 2013
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 薬学部, 准教授 )
研究概要:
本課題では、エキソソーム(細胞外分泌性微小泡)に内包される2種類の腫瘍マーカー分子(Nup88, βカテニン)を高濃度に回収し、既存定量技術に供して、高感度かつ早期に検出する新規診断技術への実用転化試験を行った。3種類のNup88安定発現細胞株を用いた検討から、エキソソームによる上記マーカー分子の濃縮率は理論値よりも低く、検出感度の向上がそれほど見込めないことが分かったため、動物実験の実施には至らなかった。一方、一部の上皮様がん細胞ではNup88が培養上清に比べ約30倍濃縮された。今後はNup88が分泌され易いがん種を特定し、その検出量とがんの悪性度との相関性を調べ、新たなマーカー診断技術の開発につなげたい。
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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