研課題
J-GLOBAL ID:202104004186584805  研究課題コード:10101799

マイクロ・ナノインクジェットシステムによるマテリアルインタフェイスの風合評価データベース

実施期間:2010 - 2010
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 知識科学研究科, 准教授 )
研究概要:
マテリアルインタフェイスの質感は製品の価値と深く関係している。製品内部機構に用いられていた材料が、表面素材に用いられるケースとして、液晶の基盤用のフィルムが、操作用タッチパネルで使われるなど、これまで人の目に触れたり、触られたりすることが少なかった材料が製品のインタフェイスとして最前面に登場するようになった。本研究の目的は、マイクロ・ナノインクジェットシステムによるマテリアル等に触れたときの感触をインタラクションにより生じる風合い感性情報として定量的に評価することと、その評価に寄与しているインタラクションの質的情報をデータベース化することである。その際、インタラクションとしての風合い情報を次の三種に階層化し扱うことができる点に着目した。 (A) 視覚認知 (B)接触知覚反応 (C) 触感(触り心地) 人間が総合的に評価していると考えられる風合い情報は上記の(A)(B)(C)が不分離で混在している。新規に開発すべきマテリアルに期待される特徴を策定するために、新規マテリアルを操作し、上記の3種類の関係性と総合的な好感度との相関を探る必要がある。その観点でマイクロ・ナノインクジェットシステムによるマテリアルと比較試料との関係を定めた。マイクロ・ナノインクジェットシステムにより作成したマテリアルの特徴は、透明であるため (A)視覚認知 においては14種のうちの2種(ガラス、プラスチック)と区別ができないが、(B)接触知覚反応 及び (C)触感においては明らかに異なるというものである。(マイクロ・ナノインクジェットシステムにより作成したマテリアルは開発を担当した企業の権利保護のため現時点では開示できない) 本研究の特徴(オリジナリティ)は、新規なマテリアルにおいて、人がどのようにそれを感じ取るかという問題について、上記の三階層として(A)の視覚認知における色彩の影響、(B)の接触知覚のパターン解析、及び(C)の触り心地と操作感評価の関係を分析した。 *ゴール:実験結果の分析を踏まえ、特にプロダクトマテリアルの開発においては、上の(B)と(C)の重要性を確認した。さらにこれらの相互関係を探り、マテリアルインタフェイスの風合い感性情報として統合したデータベースを構築した。
タイトルに関連する用語 (5件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した研究課題タイトルの用語をもとにしたキーワードです
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

前のページに戻る