研課題
J-GLOBAL ID:202104004240735296
研究課題コード:08000873
ボルテックス方式を軸とした各種リポソーム簡便作製技術の開発と応用
実施期間:2007 - 2007
実施機関 (1件):
研究代表者:
(
, 大学院工学研究科, 招聘教授 )
研究概要:
薬物送達システム(DDS)及び細胞内遺伝子導入等において脚光を浴びているリポソームには、多重層(MLV)、小さな一枚膜(SUV)、大きな一枚膜(LUV)及び巨大(GUV)リポソーム等、幾つもの種類が存在する。通常これらのリポソームの作製は、?ロータリーエバポレーターによる脂質薄膜形成(薄膜形成)、?ロータリーエバポレーターによる有機溶媒除去(溶媒除去)及び?超音波発生装置による超音波処理(超音波処理)が基本となり、MLV では薄膜形成及びボルテックス、SUV では薄膜形成及び超音波処理、LUV では薄膜形成、超音波処理及び溶媒除去、GUV では薄膜形成及び静置水和の組み合わせで行い、各種各様だけでなく、高価な装置と熟練した技術が必要となる。それ故、専門家以外は作製不可能で、素人でも簡単につくれるリポソーム作製技術の開発が切望されている。申請者らは最近、ボルテックス方式(どこにでもある試験管ミキサー)のみを軸としたMLV の簡易作製技術を開発し、それを自動的に行えるリポソーム自動製造装置をも開発した。本研究においては、ボルテックス方式により、MLV だけでなく、SUV、LUV、GUV 等、全てのリポソームを容易に作製できる統一的技術を開発し、それによる、薬剤、遺伝子、抗体、酵素等封入リポソーム、診断用プロテオリポソーム、脳標的化リポソーム、リポソームワクチン等の作製への応用を試みる。さらに、その技術を自動製造装置に導入し、“誰でもつくれるリポソーム”を実現する。これまで申請者らは、平成17,18 年度地域新生コンソーシアム研究開発事業「組換えプロテオリポソーム自動製造装置の開発と診断・治療への応用」において、ボルテックス方式を軸としたMLVの作製技術とリポソーム手動及び自動製造装置の開発に成功した。また、診断用プロテオリポソーム及びリポソームワクチンの作製技術を開発し、特許出願を行った。しかし、ボルテックス方式を軸としたSUV、LUV、GUV 等作製技術の開発は、まだ予備的段階である。
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