研課題
J-GLOBAL ID:202104005162500356
研究課題コード:12102703
正しい天然型SS結合を有する組換えタンパク質の安価で汎用的な発現系・精製法の開発
実施期間:2012 - 2013
実施機関 (1件):
研究責任者:
(
, 大学院工学研究院, 准教授 )
研究概要:
大腸菌は、増殖が速く培養が容易なため、組換えタンパク質の大量発現系の宿主に汎用されているが、複数SS結合を形成するタンパク質は、大腸菌ではほとんどの場合不溶性画分(封入体)に発現する。本計画では、SS結合を5個形成するGLucをモデルタンパク質に用いて、タンパク質を天然状態かつ可溶性画分から効率的に精製する技術の開発を進めた。本技術は、我々の現在までの研究で開発した溶解性向上タグ(SEPタグ)を、天然型SS結合の形成を促進させるプロ配列の酸化還元電位制御効果(Cell 1992)と組み合わせることに基づく。現在、人工設計したタグ(以下、酸化還元タグ)を用いることで、大腸菌から精製するGLucの収量を2倍にすることに成功しており、酸化還元タグの工学的応用の可能性を示したと考える。今後は、酸化還元タグを改良することで本技術の実用化を目指す。
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