研課題
J-GLOBAL ID:202104005382043703
研究課題コード:12102168
カイコ機能性絹糸の効率生産に向けたウイルス由来転写産物調節因子の開発
実施期間:2012 - 2013
実施機関 (1件):
研究責任者:
(
, 大学院工芸科学研究科, 准教授 )
研究概要:
細胞増殖因子を安定に保ち、さらに放出性を持つカイコ絹糸、すなわち機能性絹糸は、細胞増殖を調節できる機能性担体として期待される。カイコ宿主のウイルスのRNA結合タンパク質を利用して、効率的に機能性絹糸を生産するカイコの作出を目指した。ウイルスmRNA調節因子は、培養細胞内でイントロンレスmRNAからのタンパク質生産効率を上昇させることが分かった。このmRNA調節因子を組み込んだカイコを作り出したが、現在このカイコにおける細胞増殖因子効率生産の実効性については検討を行っている。絹糸腺において作られた細胞増殖因子はガンマ線滅菌処理にも耐え、絹糸組織片から放出され、細胞増殖を促す活性も示したことから、本プロジェクトの成果より、物理的に安定な細胞増殖因子を放出できる機能性絹糸を生み出す可能性も示された。
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