研課題
J-GLOBAL ID:202104006421092640
研究課題コード:12101315
患者に負担の少ない認知症スクリーニング方法の開発
実施期間:2012 - 2013
実施機関 (1件):
研究責任者:
(
, 医学部・生化学講座, 教授 )
研究概要:
髄液は脳周囲を循環する体液であり、神経系マーカーの宝庫と考えられている。我々は、髄液中のトランスフェリン(Tf)がユニークな糖鎖修飾を受けていることを見出した。さらに、この髄液型Tfが認知症の診断マーカーとなることを示した(特開2010-121980、国際出願:PCT/JP2011/079218、Neurobiol Aging, 33: 1807-15, 2012)。図1に、アルツハイマー病と特発性正常圧水頭症の鑑別診断結果を示す。しかし、このマーカー測定には、腰椎へ針を刺して髄液を採取する必要があり、一般医が検査を行うのは難しかった。ごく最近、申請者らは、鼻汁中に髄液型Tfが含まれることを見出した。本研究の目標は、患者の負担が少ない、鼻汁採取のみによる認知症診断システムの開発である。
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