研課題
J-GLOBAL ID:202104006989621630  研究課題コード:12102410

フタルイミド誘導体のモノアミン神経薬理作用;新規精神病薬の開発に向けて

実施期間:2012 - 2013
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 脳研究所, 教授 )
研究概要:
本開発課題は、モノアミン神経を細胞標的とするフタルイミド誘導体の分子作用機序を明らかにし、当該分子の新規抗精神病薬開発のシーズを獲得するものである。統合失調症は、生涯罹患率が1%近くに及び、本人・家族・社会への負担は計り知れない。しかし治療薬の選択肢は少なくドーパミン受容体の拮抗分子がほとんどを占める。これまでに申請者は、サリドマイドを初めとするフタルイミド誘導体に、統合失調症関連の認知行動異常を改善する活性を見出した(特許申請済)。また東京工業大学との共同で、その受容体であるセレブロンが橋セロトニン神経に発現し、その標的細胞がセロトニン神経やノルアドレナリン神経である可能性を見出した。本課題はその作用薬理メカニズムを明らかにすることで、主作用と副作用の弁別を諮り、副作用の少ない新規抗精神病薬の開発可能性を探索するものである。 なお、本開発課題の計画実施中に、当該特許申請は承認され、特許として登録された。 特許第5339588号;サリドマイドまたはその誘導体を有効成分とする統合失調症の治療薬 発明者;那波宏之 登録日;平成25年8月16
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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