研課題
J-GLOBAL ID:202104007063644861  研究課題コード:12101947

産業排熱対応型化学蓄熱システムの開発

実施期間:2012 - 2013
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 原子炉工学研究所, 助教 )
研究概要:
本研究では、200°C~300°C程度の排熱を熱源とした化学蓄熱システムの開発を目的とし、主にMg-Co系複合水酸化物の組成最適化と性能評価を行った。蓄熱操作温度300°C、熱出力操作110°Cの条件で16サイクルの反応を行い、平均蓄熱密度を評価した結果、Mg0.95Co0.05(OH)2の平均蓄熱密度が715kJ/kgとなり最も高かった。次に、充填層型反応器を用い、Mg0.95Co0.05(OH)2の熱出力試験を行った結果、熱出力操作開始後1分で110°Cから161°Cまでの昇温に成功した。さらに、蓄熱操作温度を250°Cとし、Mg0.95Co0.05(OH)2に塩化リチウムを添加した試料に対して、反応を200サイクル繰り返した際の反応転化率を評価した結果、100サイクルまでは55%以上を維持し、200サイクル終了後は約45%であった。今後は、蓄熱材組成の最適化、ペレット状蓄熱材の大量合成、反応条件の最適化を行う予定である。
タイトルに関連する用語 (4件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した研究課題タイトルの用語をもとにしたキーワードです
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

前のページに戻る