研課題
J-GLOBAL ID:202104008909993330
研究課題コード:7700006922
薬剤性腎障害モニタリングのための新規バイオアッセイ法開発への応用
実施期間:2006 - 2006
実施機関 (1件):
研究代表者:
(
, 医学部附属病院, 教授・薬剤部長 )
研究概要:
腎有機カチオントランスポータ(OCT2)は、塩基性薬物の腎蓄積並びに尿中排泄を規定する生体因子である。本計画では、OCT2、ストレス感受性転写因子(Hypoxia Inducible Factor:HIF1α)と、HIF1αによって転写活性化されるヒト肝臓型遊離脂肪酸結合タンパク質(L-FABP)遺伝子を導入したHEK293 細胞を作製する。すなわち、OCT2 によって細胞内に蓄積され、毒性を誘発する薬物については引き続きHIF1αによるL-FABP 誘導が引き起こされる。従って、培養液中のL-FABP を調べ、特に定量が困難な薬物血中濃度の迅速なバイオアッセイ系(血中濃度評価系)としての応用化を目的とする。本課題では、血中濃度測定が困難であり、OCT2 によって腎に蓄積される抗腫瘍薬シスプラチンの迅速な毒性予測系への実用化を優先的に実施する。
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