研課題
J-GLOBAL ID:202104009654490378  研究課題コード:12102003

ELISAおよび尿検査試験紙による尿路癌の新たな検査法の開発

実施期間:2012 - 2013
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 医科学研究所 )
研究概要:
我が国は人口の高齢化が進み膀胱癌を初めとする泌尿器癌患者は増加傾向を示している。しかし、前立腺癌を除く膀胱癌などの尿路上皮癌の診断可能なバイオマーカーは存在しない。 そこで本研究開発では、研究責任者が見出した悪性癌の浸潤マーカーであるラミニンγ2単鎖(モノマーγ2鎖)に注目し、尿路上皮癌患者尿中のモノマーγ2鎖をウエスタンブロット、サンドイッチELISAで定量的に測定することで、尿中のモノマーγ2鎖が尿路上皮癌診断の新たなバイオマーカーとなる可能性を示した。特に、モノマーγ2鎖による尿路上皮癌の診断の感度、特異度は95.5、47.5となり、前立腺癌の優れた腫瘍マーカーであるPSAと同等の能力があることが明らかとなった。また、当該疾患患者の多くは高齢者であることから、簡便、非侵襲的なモノマーγ2鎖の検出法の開発は必須である。そこで、本研究開発では尿試験紙によるモノマーγ2鎖の検出法の開発のための予備的検討を行い、モノマーγ2鎖の検出にクレアチニンによる尿濃度の補正を必要としないことを見出し、尿試験紙がモノマーγ2鎖の検出に適した手法であることを示した。 以上、本法を臨床応用することは国民の健康の脅威となるがんの疾患リスクを短時間かつ正確に評価でき、信頼性の高い臨床情報を診療分野にフィードバックし、高齢化で増大するがん患者に早期治療の場を提供することが可能となる。
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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