研課題
J-GLOBAL ID:202104009980487263  研究課題コード:7700000056

堀越ジーンセレクタープロジェクト

体系的課題番号:JPMJER9704
実施期間:1997 - 2002
実施機関 (1件):
研究代表者: ( , 分子細胞生物学研究所, 助教授 )
DOI: https://doi.org/10.52926/JPMJER9704
研究概要:
私達の身体は遺伝子DNAの遺伝情報に基づいて形作られますが、「細胞内において染色体DNAからどのようにして遺伝子が読み出されるか?」という機構に関しては多くの謎に包まれています。本プロジェクトでは、染色体構造をとっている遺伝子DNAの特定領域を選択して遺伝情報の読み出し(転写)を制御する蛋白質「ジーンセレクター」を単離し、その作用を解明する研究を行いました。その結果、ヒストンのアセチル化修飾を介して染色体がグローバルに機能区分されるという、これまで全く考えられなかった遺伝子発現の制御機構を発見することに成功しました。また、ヒストンアセチル化酵素・脱アセチル化酵素に代表される正・逆反応酵素の活性中心付近に機能的な共通モチーフ構造を見出しました。さらに、「ジーンセレクター」の機能変異実験を通して、多細胞生物で知られているアポトーシス様の細胞死が単細胞生物においても存在することを発見しました。これらの成果は、いずれもオリジナルな概念に基づいて新仮説を構築することを目指したものであり、その結果、このような多くの新しい「芽」を多岐の研究分野に生みだすことに成功しました。
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構
報告書等:

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