研課題
J-GLOBAL ID:202104010060787050  研究課題コード:08000910

非金属系超原子化ヨウ素化合物を触媒に用いる高効率環境低負荷型アルコール酸化反応の開発と実用的応用

実施期間:2007 - 2007
実施機関 (1件):
研究代表者: ( , 大学院工学研究科, 助教 )
研究概要:
酸化反応の従来技術としては、重金属酸化物(クロム酸、過マンガン酸等)を酸化剤に用いるものや高価な遷移金属触媒を用いて触媒的に酸化するものもあるが、製造コスト、反応効率、反応条件、官能基選択性など、改善すべき点は多い。2-ヨードキシ安息香酸(IBX)は穏和な条件下様々な酸化反応を起こすことが知られている。また、安価で取り扱い上の安全性も高い無機酸化剤OxoneR(KHSO5.KHSO4.K2SO4)を用いることにより、IBXは触媒的に作用する。IBX はその前駆体である2-ヨード安息香酸にOxoneRを作用させることにより、簡単にin situ で調製できる。従って、IBX そのものを単離する必要はない。近年、その官能基受容性の高さがNicolaou らによって見出され、天然物合成に頻繁に使用されるに至っている。我々はこのIBX 触媒の潜在能力に注目し、グリーンな工業的酸化反応プロセスへの応用に期待した。今回、我々はIBX に替わるもっと優れた触媒活性を有する超原子化ヨウ化物を設計し、省エネ、安全性、効率性の観点から、製造プロセスとして、より優れたアルデヒド、アルコール類の工業的酸化技術を開発することを本研究課題の目的とする。
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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