研課題
J-GLOBAL ID:202104010273160647  研究課題コード:12102065

製造プロセスの省エネルギーを指向した高選択的パラキシレン製造のためのゼオライト触媒の調製法の開発

実施期間:2012 - 2013
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 大学院 工学研究院, 准教授 )
研究概要:
ゼオライト触媒の粒子外表面に位置する活性点である骨格内Alに由来するブレンステッド酸点を選択的に不活性化することで、同触媒のミクロ孔内での形状選択反応を有利に進めるゼオライト触媒の調製法開発を行った。特に、酸素10員環ミクロ孔をもつZSM-5ゼオライトに注目、水熱条件下での硝酸処理、及びリン酸処理を行った。前者では外表面酸点の大部分を選択的に除去できたものの、トルエンの不均化によるパラキシレン合成の反応では、熱力学的に安定なメタキシレンの生成が有利なままであった。一方、リン酸処理ではZMS-5外表面酸点およびミクロ孔入口付近を被覆することでき、3種のキシレン異性体の中でパラキシレン生成率が最大75%の値を示す触媒を得ることができ、水熱条件下での酸処理がゼオライトの形状選択性を効果的に発現することを示せたことを含め、概ね目標を達成した。
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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