研課題
J-GLOBAL ID:202104010685957493  研究課題コード:7700008088

水素イオンの絶対量計測を可能にするイオンクロマトグラフィーによる水質モニターの開発

実施期間:2006 - 2006
実施機関 (1件):
研究代表者: ( , 大学院国際協力研究科, 教授 )
研究概要:
水素イオンは水の酸性度を表す重要な水質指標であり,様々な場での化学,物理及び生物反応過程で重要な役割を演じている.水素イオンの測定は,中和滴定法やガラス電極を用いた電位差測定法により行われているが,近年では簡便性の点でその殆どがガラス電極法によりpH として計測されている. しかしながら,この方法は,試料のアルカリ・酸誤差,イオン強度及び水温等の影響を受け,一般的には絶対量として数10%の誤差があるといわれ,また,煩雑な複数のpH 標準液による校正やガラス膜の洗浄や活性化を必要とする等,解決すべき問題が数多くある.そこで,本研究では,水素イオン及び共存する陽イオンが陽イオン交換的に分離でき,また水素イオンが共存陽イオンに比較して高い当量導電率を有することに各々着目し,水素イオンの絶対量(pH ではなく)の測定を可能にする新規な分離計測システム(強酸性陽イオン交換樹脂分離カラム-中性塩溶離液-導電率検出器)を用いるオンサイト型のイオンクロマトグラフィー(以下,IC)について検討し,種々な実際試料への適用を通じてその有用性を実証し,公定法への提案を含む実用化に繋げることを目的とする.
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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