研課題
J-GLOBAL ID:202104011147667651  研究課題コード:7700004559

温室効果ガス発生抑制とN・P除去機能強化を両立する適正人工湿地システムの開発

実施期間:2005 - 2005
実施機関 (1件):
研究代表者: ( , 循環型社会形成推進・廃棄物研究センター )
研究概要:
富栄養化が進行している現状下において、公共用水域の負荷の大きな割合を占める生活排水の高度処理は重要な課題となっている。人工湿地法は、産業、生活排水の処理法として、従来のシステムに比べ、施設も管理もエネルギーも少ない、汚濁物質の負荷変動に適応能力が広いことから、最近注目を集めるようになった。なお、地球温暖化を引き起こすメタンと亜硝酸窒素の主要な発生源として、湿地土壌からのN・P除去機能の強化と同時に温室効果ガスの発生抑制も重要とされている。湿地の植物の種類と水の流れ方式は、湿地根圈への酸素運搬効率を決めているため、湿地システムの汚濁物除去効率と温室効果ガスの放出速度を決定する主要因となる。本研究においては、これらの点を踏まえ、水の流れ方式による3種類の典型的な湿地としての表面流(FWS)、浸透流(SF)および垂直流(VF)を対象とし、湿地の水の流れ方式と湿地中の土壌微生物の生息環境と生息状況に対する影響を解明し、土壌根圈および植物体内におけるN、Pの除去機能強化およびメタン、亜硝酸窒素の発生抑制の機構解明を行い、湿地システムの実際の設計基準を提供すると同時に、FWS、SF、VF湿地の組み合わせによる水の流れを調整し、湿地システムの最適化を図るために、FWS、SF、VFを組み合わせた複合システム化を開発する。
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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