研課題
J-GLOBAL ID:202104011364399584  研究課題コード:15657342

ネパール大地震による山地斜面災害の現状把握と復興計画策定のための斜面災害評価図の作成

実施期間:2015 - 2016
実施機関 (1件):
研究代表者: ( , 防災研究所, 教授 )
研究概要:
本研究は、1)ネパール地震による地すべり(崩壊を含む)、亀裂、および天然ダムの形成について分布の実態を明らかにし、その原因を考察すること、2)斜面の地表変位の範囲と量を検出し、地質・地形・地下水条件の調査と評価に基づいて今後の斜面災害危険個所を抽出すること、を目的とする。 具体的には、1)デジタル3D地形データなどによる地すべり、亀裂、天然ダムの抽出、2)SAR(合成開口レーダー)画像解析データと現地調査による完全な崩壊に到らなかった地表変位の範囲と量の検出・図示、3)総合地球環境学研究所の降水データベース(APHRODITE)を用いた地震前の降水量分布の推定、4)主要地すべり地、不安定斜面、天然ダムの調査、地質、地形的、および先行降水量の面からの斜面変状の分布の分析、5)地質・地形的特徴による準定量評価、FEM(有限要素法)による地震応答解析、を行う。本研究により、ネパール地震による斜面変状の性状や分布の実態が明らかになり、今後の斜面災害の危険個所が抽出されるとともに、得られた知見は地震時地すべりの発生場予測の方法論構築に反映される。また、ネパール行政機関などによる集落移転適地検討や道路防災対策計画などへの反映も期待される。
研究制度:
上位研究課題: ネパール大震災
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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