研課題
J-GLOBAL ID:202104011841126250
研究課題コード:13410291
湿潤下における高性能二酸化炭素吸収システムの開発
実施期間:2013 - 2013
実施機関 (1件):
研究責任者:
(
, 大学院理学研究科, 教授 )
研究概要:
NaHCO3やKHCO3を加熱処理して得られるNa2CO3やK2CO3が水蒸気存在下、室温程度で効率的にCO2を回収できるよう、詳細な実験を行い、K2CO3については303 Kにおいて湿度50~85%で、CO2分圧が10~95%に対して、6.1 mmol/g以上のCO2吸収量が得られることを確認した。また、温度変化やCO2濃度変化の影響について基礎的に理解することができ、CO2回収技術における重要な因子を明らかにした。 Na2CO3やK2CO3のナノコンポジットを調製し、CO2回収後の試料再生温度を80°C程度まで下げることを目標とし、少量ではあるがナノコンポジットを得ることができた。しかし十分量ではないので調製方法のさらなる改良に努めている。また、アルカリ金属を混合させ、結晶を歪ませることによって、再生温度を下げることを目標とし、NaとK、Csの炭酸塩混合物の組成比を変えて有望な固溶体試料を得た。本実験については引き続き行っており、最適な金属の組み合わせと、組成比について絞り込んでいる途中である。
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