研課題
J-GLOBAL ID:202104012207701117
研究課題コード:10102029
タンパク質の翻訳後修飾を指標とした糖尿病由来炎症性疾患の発症を予防する食品因子の評価系の開発
実施期間:2010 - 2010
実施機関 (1件):
研究責任者:
(
, 医学部, 准教授 )
研究概要:
糖尿病の合併症への進行は命に関わり、同時にがん発症率増加、創傷治癒遅延など炎症疾患の重篤な病理事象を随伴する。糖尿病完治は殆ど望めず、合併症発症の早期予防が急務となっている。本研究では、解糖系やメイラード反応で生成する反応性の高いカルボニル化合物メチルグリオキザール(MG)による熱ショックタンパク質Hsp27の特異的な翻訳後修飾を分子標的ととらえて指標とし、炎症性疾患の発症を防御する食品因子の簡便で信頼性の高い評価系の確立を目指した。本修飾は培養細胞だけでなくヒト大腸がん組織で確認された。ヒトへの応用という点で本指標の有効性が実証された。今後検体数を増やし評価系の有効性を生体レベルで確認後、動物実験で食品因子での実用性を検討する。分子標的治療に使用する医薬品「分子標的治療薬」に対して、大規模な「分子標的予防食品」の開発を目指すことが可能となった。
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