研課題
J-GLOBAL ID:202104013021200637  研究課題コード:08003084

高機能・高強度な新規アパタイトグラスアイオノマーセメントの開発

実施期間:2007 - 2010
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部(歯学系), 准教授 )
研究概要:
本製品は、グラスアイオノマーセメント(以下GIC)用ガラス粉末に超微細なハイドロキシアパタイト(以下HA)を含有する粉末と、ポリカルボン酸を主成分とした液から構成される。粉末と液を練和することにより硬化し、化学的歯質接着性およびう蝕予防、歯質再石灰化機能を有する新規の高機能・高強度の化学硬化型接着性歯科用セメントである(以下AGIC)。AGICは、う蝕充填材および小窩裂溝填塞材等、広く歯科材料として実用化できる。とくに、小児、障害者、高齢者など歯科治療の困難な患者のう蝕治療に有効である。また、本製品は歯を切削しないでう蝕治療が可能で医療設備がない在宅や病棟、開発途上国などいかなる場所・状況にも適応できる。特許請求内容は、GIC用ガラス粉末に,平均直径が0.05~50μmのナノ粒子状アパタイトを5.0~35重量%添加することによるGICの機械的強度の増強方法およびGIC用ガラス粉の発明である。AGICは、曲げ強さが従来型より約2倍高い。充填1か月後には光硬化型レジン強化GIC(以下光硬化型)の曲げ強さと同程度になる。フッ素徐放量は従来型より約2倍、フッ素再取り込み量は従来型より10倍以上多く、高い二次う蝕抑制・再石灰化機能を有する。
タイトルに関連する用語 (2件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した研究課題タイトルの用語をもとにしたキーワードです
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

前のページに戻る