研課題
J-GLOBAL ID:202104013117749443  研究課題コード:12102353

リン糖骨格を基盤としCdc25Bの発現抑制を誘導する新しい分子標的抗腫瘍剤の開発

実施期間:2012 - 2013
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 創造科学技術大学院, 特任教授 )
研究概要:
リン糖TBMPPの水溶性化(内包化)を達成し、夫々の抗腫瘍活性を評価した。TBMPPの異性体分離・精製及び単結晶X線構造解析によりanti型構造を明らかにした。単離異性体のin vitro評価では、最高の抗腫瘍活性体構造解明には至らなかった。リン糖JYは白血病細胞に対してIC50≒100 nMの高い抗腫瘍活性を示した。 前臨床研究のラットに対するTBMPP水溶液の経口投与では、急性毒性及び慢性毒性共に問題なく、K562細胞を移植したヌードマウスによるin vivo評価で腫瘍の寛解を認めた。 当該研究結果により、リン糖抗腫瘍剤の有効性の実証目標を達成(達成度約75%)できた。今後の更なる高い抗腫瘍活性体探索、高活性異性体の選択的・特異的調製、臨床研究への展開を経て「単剤によるがんの化学療法の革新」を実現する新規な抗腫瘍剤を実用化する。
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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